--みなさんご自身の、“一メンバー”としての感想をお聞かせください。
いままで自分たちの部署しか見えていなかったことに気がつきました。他部署の人の考え方や、仕事が見えるようになりました。
従来ですと他部署で進行しているプロジェクトについては「うまくいっているらしい」「課題があるらしい」などの噂をかろうじて聞く程度でした。今は、Nextiに投稿された本人の日記を通じて、当事者がどう感じているかを知ることが出来ます。
金融事業本部 富松康宏氏 |
これまでは実際にあった人以外は、社内にどのような人がいるかほとんどわかりませんでした。今は組織と組織ではなく人と人でつながって、いろいろ話を聞くことができます。
弊社は社員数も多く、ひとつの会社にいくつもの会社が同居しているような状態です。最近は公共分野と法人分野というように、複数の分野にまたがった連携案件が増えてきています。こうした連携の際にNextiが役に立つ場面が今後増えてくればと思います。
運営メンバーとしての活動は本業のはげみになっています。効率的な時間の使い方を意識するようになりましたし、モチベーション面でも本業へも良い影響を与えていると思います。
実はNTTデータには真面目でおとなしい社員が多いと思っていました。
会社の方針や施策について実名で発言する文化があったことには、正直言って驚きました。
NTTデータも捨てたものじゃない、と感じました。
--社内SNSは他社でも効果的だと思いますか?
基盤システム事業本部 永安悟史氏 |
効果がでる企業もあれば、そうでないところもあるでしょう。
すでに10数社の企業から依頼いただいて、Nextiの経緯や概要をご説明しています。その際、すべての企業に対して「SNSはあくまでもツールであるこ
と、実現したいことが何かをはっきりさせて、最適なツールだと判断できたらSNSを採用した方がいい」とお話しています。
たまたま当社では、企業の置かれた状況、PC配備環境や社員のITリテラシの高さ、目的などが合致したためSNSを採用し、現在のところある程度の効果が出ているように思えます。
また、社内SNSもCGMである以上、参加者数はある程度のボリュームが必要かもしれません。
新しい発見がないとあえてアクセスしようと思わないでしょうし、顔見知りだけであえて社内でSNSをやることに意義を感じない人もいるかもしれません。
--今後の展望をお聞かせください。
社員から機能追加要望が多数寄せられているので、カスタマイズの検討をしています。
例えば、コミュニティの参加メンバーを非公開にできるようにして欲しい、という要望があります。確かにメンタルヘルスケアなどセンシティブな問題を扱うコミュニティでは参加メンバー以外にはメンバーを非公開にしたほうがいいでしょう。
そのほか、検索機能が弱い、溜まったデータを活用してストックしていく仕組みが欲しい、この件に詳しい人は誰かなど目利きを簡単に検索できるようにしたい、など社員から上げられた要望は200近くあります。
「人となりが見えるように」、そして「“発信・気づき・つながり”の活性化」につながるものを重点的に今後対応していきたいと思います。
また、現在はNTTデータの正社員にだけアカウントを発行しています。当社の関連会社の社員や派遣社員、協力会社社員はNextiにアクセスできません。
事業部によってセキュリティポリシーが異なるため、導入障壁の低い社員のみからまずは始めました。ただし、協力会社の方と密に協力して業務を行っている職場もありますので、アカウントの発行範囲を広げていきたいと思っています。この点は今後の課題です。
中間管理職層への認知度向上も検討課題です。
職場でNextiを利用できる雰囲気ではない、という声も聞かれます。これは、管理職層の社内SNSの効果に対する理解が十分ではないことも一因と考えられます。まずは「食わず嫌い」を減らすために理解を深めてもらう活動が必要だと思います。
最も経験もノウハウも人脈も豊富なのは管理職層でしょうから、実は彼らの理解と賛同が、社内SNSが効果を生みだすかどうかにつながるのではないかと考えています。
また、当社で一番数の多い開発職における利用も増やしたいと思います。
NextiがNTTデータの発展につながるようにしたいです。サクセスストーリーをいくつ出せるかを意識して活動しています。
コミュニティを活用してプロジェクトが成功した、Q&Aで課題が解決したなどの事例を増やしていきたいです。
そして、Nextiを社内のインフラとして定着させたいと思っています。
--ありがとうございました。
丹野瑞紀(たんの みずき) ベンチャー企業ではたらく男のブログ |
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